この記事では、簡単に作れるベンチの作り方を紹介します。簡単と言ってもたくさんの工程はあるので、それなりに苦労はすると思いますが、やってみていただけると嬉しいです。
用途としては、広いリビングをお持ちの方はリビングに置いて、お客さんが来た時に荷物を置いたり、仮に座ってもらう場所にできます。
ダイニングテーブルの子供用の椅子にしてもいいかもしれません。
ベンチの作り方をマスターしておくと、この構造で四つ足の家具は大体作れるようになります。初心者の方もできるように、特別な技法などを使わず、ボンドとビスで組み立てる方法を説明します。強度的にもこの方法で作ったものが5年間壊れずに使われていますので、安心して真似してみてください。
ベンチの大体の設計をする【木工DIY・日曜大工】※初心者もできます
このブログでは何度も言っていることですが、設計図を定規を使って方眼紙で作る必要はありません。
設計ソフトで線を引く必要はありません。そんな時間があるなら材料に触れて、カットして組み立てて、磨きましょう。
プロになろうという人はぜひ設計からやるのも勉強なので、やってみてもいいかもしれませんが、DIYで自分のものを作るのに、しっかりした設計図は必要ありません。
ざっくりと座面のサイズと高さ、座面に対して脚を何センチくらい中に入れるかを考えるくらいでいいのです。
参考に今回作ったベンチのサイズを写真で載せておきます。もしこのサイズで大丈夫なら、そのままやってみてください。
ベンチの脚を作る【木工DIY・日曜大工】※初心者もできます
①まずは建築材の450mm×450mmの角材を買ってきて、図解のように木取りをしてみてください。
木取りの概要
●42cm 4本
●22cm 4本
※ホームセンターで切ってもらっても、ホームセンターの工作室で自分で切っても、自分で手切りでも大丈夫です。おすすめは、今後色々作っていきたい人は、スライド丸ノコを買って作業を進めるのがいいと思います。
②木取りができたら、いよいよ組み立てです。図のように組み立てていくのですが、まずは上部から組み立てるのがいいと思います。下は端っこではないため、初めにビスを打とうとするとズレる心配があります。上部が固定されると下部には摩擦力が生まれるため、作業しやすいですよ。
もちろんビス打ちの前にボンドを塗り塗りすることを忘れないようにしましょう。
※クオリティを求めるなら、8mmの穴を空けてからビスを打ち、ダボで埋めるとビスが隠せます。下のリンクで説明していますので参考にしてください。
③サイズを変える人は座面板のサイズの変化に対して脚のサイズも上下して調整してください。サイズに関しては慣れてくると自分で設計できるようになりますので、自分の頭で考えながらDIYに取り組むと勉強になります。
幕板を取り付ける【木工DIY・日曜大工】※初心者もできます
①木取りをして材料を揃える。幕板や補教材も450mm×450mmの材料でオッケーです。
木取りして材料を揃える
●113cm 3本
②組み立てていくのですが、気をつけたいのが、ビスを打つ位置です。
ビス同士の干渉はよくやってしまうので注意をしてください。また、穴開けるビットがビスに干渉すると、ドリルビットの刃が欠けてしまい、キレにくくなるのでご注意ください。
一人で作業する場合はクランプなどを使い、ビスを打つ反対側をずり落ちないようにしておくと作業がしやすいです。できるだけ、片方に1本打ったら、反対側に1本というように、交互でやると誤差や「ねじれ」が起きにくくなります。
③幕板が取り付けられたら、真ん中の補強財を取り付けましょう。
真ん中でもいいし、後ろ気味でもいいので自分がつけたいところにつけましょう。私は真ん中で差し支えなかったので、写真の通り真ん中を計算してとりつけました。
④補教材2を取り付ける
補教材2は長い座面板が反らないようにおさえる効果と重い荷重がかかった時に重さを分散させる効果があります。左右それぞれから等間隔に適当に設置したらOKです。
ビスは2つ打っていますが、ボンドをしてさらに座面にも打ち付けますのでビス1本でも十分です。
座面を調達、角を丸める【木工DIY・日曜大工】※初心者もできます
サイズをメモしてホームセンターにいきましょう。
「パイン集成材」か「杉無垢ボード」が板材では安い方だと思います。しかし、それでも結構高めなので、どうしても安く済ませたい方は、足場材をくっ付けて狙ったサイズにするなど工夫が必要です。
必ずホームセンターでカットを依頼しましょう。おっちゃんにサイズを言ったら、効率の良い切り方を提案してくれます。余った材料は
また、ハンパ材売り場には運が良ければ希望のサイズの板が売っているかもしれません。別記事参照↓
ジグソーで角を丸めて柔らかい雰囲気に
ジグソーを使って角を丸めていきます。初めに丸いもので角の丸め具合を調整し、線をひきます。
その線に沿ってジグソーを使って切っていくだけ。ジグソーを持っていない方は、ホームセンターの工作室にあるかもしれないので、確認をしておいた方がいいと思います。
ジグソーの使い方や角の丸め方は別記事がありますので参考にしてください↓
トリマーやサンダーで面取りをする
トリマーで面取りしてもいいですし、サンダーでちょっとずつ面を取っていってもOK。
個人的にはトリマーがおすすめです。トリマーで面取りをすると、均等に面が取れるのでクオリティがアップされます。サンダーや紙やすりで丸めていくと、凸凹やムラが出やすく、後で後悔する原因となります。トリマーで面取りをする方法↓
やすりをかける【木工DIY・日曜大工】※初心者もできます
基本的に裏からやすりがけをしていきます。脚部と座面は別々にやすりがけしていきましょう。
①#120をかける
②#240をかける
電動工具でかけてもいいですし、紙やすりで手でゴシゴシしても問題はありません。
効率を考えて私はランダムサンダーを使っています。もし手でのやすりがけにイライラしてきたら、ランダムサンダーを購入することをおすすめします。
色々な場面で頼りになる電動工具で、これからDIYが続けられそうなら、絶対に買っておくべき道具です。ちなみにランダムサンダーはマキタ一択です(消耗部品の豊富さ、操作性、耐久性より)
他のメーカーは本当に買わない方がいいです。私はたくさんのメーカーを試しましたが、必ずマキタに帰ってきました。
上質なランダムサンダーのペーパーを安く書いたい人はこの記事を↓
脚部と座面を接合する【木工DIY・日曜大工】※初心者もできます
脚を組み立てる際に、少しずつですがねじれが発生している場合が多いです。
尺が大きくなるほど少しのズレも大きなねじれとして表出する場合がほとんどです。これをクランプをしながら強引に直してビス留めするイメージです。
ビスを打つことでねじれを直すような力はありませんので、クランプを忘れないようにしましょう。クランプをしないと脚部と座面部の間に大きな隙間が空いてしまい、格好悪い作品になってしまいます。
塗装をする【木工DIY・日曜大工】※初心者もできます
塗料は色々ありますが、私はワトコオイルや蜜ロウワックスが特によく使います。しかし、建築材に使うならブライワックスやニスなどが相性いいかもしれません。
水性ニスの場合
①ハケで裏から塗りましょう(塗りにくいところから塗装するのが基本です)
②全部塗れたらとにかくしっかり待ちましょう。待たずに動かしたり触ったりしてしまいがちですが、待つのも塗装の大切な工程です。
③2度塗りしましょう。2度目は#800くらいの耐水紙やすりで塗ったところを擦っていきます。
④ウエスで拭いて乾かしましょう。
【木工DIY・日曜大工】初心者もできます。ベンチの作り方 まとめ
ベンチなどは家の中で必要かはわかりませんが、ダイニングテーブルに合わせて作ってもいいかもしれません。椅子を買う費用が抑えられますし、何より丈夫でおしゃれです。
外用ベンチでは、座面を格子にする必要がありあますので、このベンチはあくまでも屋内用の作り方です。一個ベンチを作っておくと、四つ脚の家具は大体作れるようになります。構造はほぼ同じで丈夫な机なども作ることができるようになるのです。
この記事では、できるだけわかりやすく図解しながら記事を書きましたが、ただ読むだけの人にはなかなか理解できないことがあるかもしれません。
木工DIY・日曜大工はまずは道具や木材に触れて、やり始めた人でないと解説を聞いてもわからないことが多いと思います。
JUST DO IT!!
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